資格って、ピンからキリまでありますが、何を取ったら役に立つのか分かりませんよね?
大別して、国家資格・公的資格・民間資格の3種類に分けることが出来きますが、難易度的には、やはり国家資格が一番難しく時間も費用も掛かると言われています。
そんな中、民間資格の中には一体何のための資格なのか分からないものが数多く存在していますよね。
惣菜管理士もよく分からない謎の資格の一つです。
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持っているだけで役に立つ惣菜管理士は落ちるのか?
はじめまして。
食品製造販売業の会社にて、総務・経理職として現在勤務している40代男性。
以前、購買部で商品管理業務を担当していた時期があり、商品管理業務に携わっている時に実際に役に立った資格が総菜管理士。
総菜管理士とは、日本総菜協会が認定しています。
資格は3級から1級まで3段階あり、毎年受講者は増加しており幅広い分野で活躍しています。
その資格を会社の勧めにより2級まで取得。
そんな時営業担当者から、とある営業先に同行してほしいと頼まれました。
新規の卸先として取引の営業をかけているが、実際の商品の発注・管理、そして事務実態の説明をしてほしいと相手先からの依頼があったそうです。
かなりの大口となる相手先な上に、慣れない営業なこともあり大変緊張しましたね。
当日営業担当者に同行し、待合室にて相手先の担当者の方に挨拶をかわし名刺交換。
すると私の名刺をご覧になったとたん驚かれました。
会社の方針で、総菜管理士の資格を取得した者は、名刺の肩書に「日本総菜管理士 2級取得」と明記するようになっており、その文言に目を惹かれたようでした。
どうやら相手先も会社挙げて、自己のスキルアップなどのためにこの総菜管理士の資格取得を推奨しているらしく、その資格が食品業界にとっていかに重要な資格かを十分に理解されていました。
そのため総菜管理士2級を取得していた私自身に対して、一気に好意的になってくださり、私の説明にもかなりの理解を示してくださりその日の営業は大成功。
数日後成約が取れたと、営業担当者が喜んで私の所に報告に来てくれました。
決め手は商品管理業務を担当している本人が、こういった資格をきちんと取得していることから、衛生管理面などの点においても一定の安心感や説得力を感じてくれたことが大きかったようです。
私自身は十分なプレゼンができたのかどうかわかりませんが、この資格が大きな後押しをしてくれたことは確か。
惣菜管理士は業務命令で取得するから勉強せず皆落ちる
会社が申し込みを全部やってくれたので、私個人としては取得にあたり勉強して試験を受けに行ったことぐらい。
ただ取得にあたっては、まず総菜管理士の資格を管理する日本総菜管理協会に申し込むことから始まります。
専用ホームページからの申し込みが可能で、通常申込期間は8月1日~ 9月10日となっております。
その後申し込んだ各人宅へ、専用のテキストと問題用紙が郵送されてきます。
テキストが郵送されてから毎月ですが、テキストを熟読しその内容に準じたマークシート方式の問題・解答用紙を解き、各締め切り日までに提出しなければなりません。
しかも各試験は、各締め切り日までに提出すればよいだけでなく一定の点数に満たさなかった場合は再提出。
しかも会社申し込み手続きですので、各締め切りごとの試験結果が会社にも通知されます。
ですから合格・不合格はもちろん、提出・未提出まで全て会社に通知されますので決して手抜きは許されません。
その期間は10月から翌年3月までに実施されます。
上記期間に全6回分の問題解答用紙を郵送したのちに、6月下旬に資格試験が実施。
会場は各都道府県ではなく主要都市で行われるので、私は鹿児島県在住ですが資格試験は福岡で受験。
九州の試験会場は毎年福岡県で行われ、7月上旬に本人と会社宛てに合否の結果が通知されます。
惣菜管理士は良く落ちるが取得費用は10万円かかる
私の場合は会社が推奨した資格取得だったので、費用・手続きの一切は会社によるもの。
資格取得にあたってかかる費用は受験する級や、資格取得を実施する日本総菜協会の会員かどうかで変わってきます。
まず総菜管理士3級取得ですと、会員:32,400円/一般:54,000円、総菜管理士2級取得ですと、会員:37,800円/一般:59,400円、総菜管理士1級取得ですと、会員:43,200円円/一般:64,800円となります。
そのほかの条件によっても料金体系が変わってきます。
詳しくは、日本総菜協会の専用ホームページを見て頂ければより詳しい内容を理解できます。
資格取得にあたって各締め切り日ごとにマークシート方式問題を解き、その解答用紙を日本総菜協会へ提出しなければなりません。
受講期間は10月から翌年3月までの半年間で行われ、提出回数は全6回あります。
私の場合は、だらだらと勉強することが嫌いでして短時間でスパッと早く、そして濃密の高い内容にて勉強することを日常としておりました。
毎日必ず1時間と決め、1時間かけてたっぷりと集中してテキストを熟読し勉強。
そして提出締め切り一週間前には、それまで学習してきた内容を振り返りながら、マークシート問題を解いていきます。
提出漏れは会社にまで通知されますから、それだけは避けるために最低締め切り日の5日前までには必ず郵送していました。
全6回の受講が完了したのち、6月実施の資格取得試験に向け、5月上旬から再び一日一時間ときめて過去問題集を解きまくり、添削して解説を読み再度回答しなおすサイクルを徹底的に行いました。
そのおかげで合格できました。
惣菜管理士は落ちるが難易度は年々上昇の今が取り時
総菜管理士の資格取得を目指す受験者数は年々増加しており、これからの飲食関連業界においては、ますます重要性の高まる資格です。
8月の合格発表後には、日本惣菜協会が発行する広報誌にも合格者一覧表として掲載され、そこに自分の名前が記載されているのを見つけると何とも言えない嬉しさと達成感がこみ上げてきますね。
そして我社では、新たに取得した資格名を明記した名刺を作成して渡されます。
ちなみにこの広報誌の合格者一覧表ですが、氏名とともに在籍している会社名も掲載されます。
その中にはびっくりするほどの大企業の会社名が多数記載されており、ますます日本において重要性が高まっていることが納得できます。
また掲載されている会社名も、私の在籍する会社の食品製造関連だけでなく、ファミリーレストラン、コンビニエンスストアなど食に関する様々な業種の方々が多数受講し合格されています。
まさに食に関する広範囲の資格取得試験だといえますし、その認知度も今後ますます高まっていくことは間違いありませんね。
実際私自身も営業先にて、この資格の重要性により相手の方にも納得いただけたように、どんな資格にしても取得した本人を何かしら助けてくれますし、裏切らないなとつくづく思います。
ぜひ資格取得目指して頑張ってください。
惣菜管理士の難易度と会社員が落ちる理由を解説まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 分野:食品
- 種類:民間資格
- 勉強:講座・通信・独学
- 合格率:83.2%
- 検定料:不明
我々一般人には重要性が分かりませんが、その筋の業界人であれば価値が分かってしまうんですね。
あなたも、先入観なくチャレンジしてみてはいかがでしょうか?