年齢が上がると転職は厳しさを増しますが、あなたは他人より秀でた能力を持っていますか?
40代は経験とスキル、プラスアルファで資格が役に立つと言われていますが、畑違いの資格を狙うと無駄に消耗してしまいます。
繰り返される資格スクールの洗脳CMに影響を受け、無駄な資格を取得して損をした人は後を絶ちません。
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電験三種を取得した理由は40代で転職したかったから
43歳、男性 下水道浄化センターでの電気班
私は工業高校出身でしたから電気関連の資格はいくつか取得済で、卒業と共に資格を活用して設備管理業界に就職。
初めての職場は、大きな病院の空調設備を監視する仕事でした。
日の当たらない仕事で夜勤もあり大変でしたが、夜勤手当や資格手当が厚く給料が良かったため、愚痴を吐きつつも結局25年間一度も転職することなく居座る形に。
しかし、体力的に繰り返されるシフトの仕事がしんどくなり、辞めたいお日様に当たることができる仕事に就きたいと考るようになりました。
辞めるにしても、転職先を確保してからでないと辞めることができず、よい機会なので何か就職に有利な資格を追加で取得しようと思いました。
それが電験三種。
電験三種であれば潰しが効くので、転職には役に立つと思い猛勉強を開始。
おかげさまで、電気工事士よりも電験三種の方が特別待遇があり転職の幅が広がった感じですね。
正直、40代で初めての転職で右も左も分からない状態からでしたが、資格があったから?面接を突破できて今では出世の為に電験2種を取得するキッカケともなりました。
今の職場では、40代で畑違いのおっさんながらも電験三種と電験2種のおかげで電気班で役職に就くこともできました。
あの時、「今さらこんな資格を取得しても」と後ろ向きながらも、電験を取って正解だったのかもしれません。
電験三種は勤務時を含めスキマ時間を活用して独学した
電験三種を取得する際は独学いっぽんで勝負しました。
参考書や過去問題集を中心に利用して勉強したので、特に通信講座や学校へは行きませんでした。
因みにですが、私が利用した参考書や問題集は、TAC出版の電検三種の理論の教科書&問題集。
非常に見やすく解りやすいテキストなので、私の場合これだで事足りましたね。
後はとにかく試験に合格するだけだったので、とにかく毎日時間を見つけてはスキマ時間を利用して勉強。
元々それほど勉強は嫌いな方ではなく、長時間集中してもしんどさを感じなかったのは有利だったし、以前の職場でのキツイ仕事に比べると、資格の勉強の方が楽に感じたこともあり余計に頑張れるきっかけとなったのも事実。
逆に言えば、この電験三種を取得しなければ次の転職が出来ないとまで思い詰めていたのかもしれません。
お恥ずかしい話ですが、私には電気関係の仕事しか経験がなく、営業や事務の職種に飛び込む勇気がありません、転職するなら同じ電気関係に関する仕事をしようと心に決めていました。
実は、電験には4科目の試験があるのですが一度に全てを取らなくても良いのが救いでした。
私には一度に全てを取る自信と時間がなかったので何回かに分けて取得。
最初の年に何とか2科目取得し、翌年に残りの2科目を取得することができ、結局、電検三種は2年がかりで取得することができました。
非常に難しかったですが、とにかく合格することだけを念頭に「意地でも受かってやる」モードで諦めずに毎日寡黙に頑張ったのでした。
電験三種の取得に要した費用は参考書代たった2万円
私が電検三種に掛けた費用は、参考書と問題集ぐらいなので2万円から3万円程度。
たったこれだけで国家資格が取れるなら安いと思いませんか?
通信講座や資格学校へは行きませんでしたので、家でひたすら参考書と問題集のみだけで勝負です。
時には職場の上司等に解らないことや問題の解答を解説してもらったこともありましたが、90%以上は独学で自分の力です。
当時、働いていた職場では夜勤があり必要最低限の仕事さえしておけば、後は時間に余裕を持つことができたので、私は家のみならず職場にも参考書や問題集を持ち運んでは勉強。
職場で資格勉強はないだろ~ってお叱りを受けることがありますが、こう言っちゃなんですが仕事中にFXに没頭したりネットを使った副業に勤しむ同僚達を何人も見てきました。
そんな邪な人らと私はこころざしが全然違いますよね?
私と同じように電験三種の取得を目指している同僚が何人かいたので、お互いに刺激しあったり励ましたったりして更に勉強に身が入ったのも事実。
分からない点や苦手なパートを補強し合えた形ですね。
私は当時、独り暮らしをしていたので、帰宅してからの環境に恵まれていたのかもしれません。
もし実家や彼女と同棲をしていたら、これほど集中して勉強は出来なかったように思えます。
テレビやパソコン、ゲームは全て封印。
将来のことだけを考えて、没頭できたので毎日平均的5時間以上は勉強できていましたね。
仕事中は休憩時間を削って、さらには誰もいない夜勤帯を活用して没頭。
帰宅後は最低でも2時間から3時間は勉強していたし、休みの日は外部との接触を断って半日は勉強していたように思えます。
電験三種は経験があるからこそ活かせる資格と理解する
こんな資格を取れば転職に有利ですよ!将来独立可能な資格がお得に取れますよ!って資格ビジネスが横行していて、ついつい畑違いの資格を取って一旗揚げようってなりますが、そこは気持ちをグッと抑えてくださいね。
全く経験がないのに40代で資格を取っても、雇ってくれるところはありませんよ?
もちろん、介護系の資格や運転系の資格を取得して人手不足な業界に殴り込めば、失業することはないでしょうが、私たちは豊富な経験プラス資格で勝負すべきではないでしょうか?
少なくとも勝てる資格を取らないと、費用と時間だけが無駄になってしまう可能性も無きにしも非ずです。
電検三種に4科目の資格試験があり、一気に取得しようと考えるとかなりしんどいので私のように分けて取得することをお勧めします。
もちろん、一気に取得したいのであれば別に構いませんが電検三種のは非常に難しい試験です。
分けて取ることもひとつの手、戦略ですからひとつひとつ確実に行きましょう!
理想的なのは実務経験を積めるところで働きながら、その時が来たら資格試験を受けて取得するのがベスト。
しかし、時折実務経験も無いのに資格試験だけを受けに来る人がいるようなので、まずは経験を積んでからしっかりと勉強をするのが最も効率的ですね。
非常に難しい試験ですので、諦めずに最後まで頑張って欲しいです。
電験三種を猛勉強して初めての転職を成し遂げた40代
最後に要点をまとめておきます。
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