英語がペラペラだったら世界観がマジ変わりますよね?
毎年多くの会社員がTOEICの点数を上げるため勉学に励みますが、なかなかどうして簡単に点数があがっていかないのが辛いところ。
結局のところ英語はセンスなんじゃないの?って不貞腐れてしまいますが、みんな陰で物凄い努力をしているってことを知るべきですね。
中国映画が好きすぎて中国に移りすんだ鍋島さんも、興味がなかった英語を強化して留学できてしまったおひとり。
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TOEICは海外で働くための登竜門!まずは700点が目標
こんにちは。
中国の蘇州で塾・翻訳をやっている鍋っちこと鍋島40代女です。
海外で日本人子女対象の学習塾講師をやるのはもう11年目。
最初は香港で3年教え、その後カナダ留学を経て蘇州に来て8年目、未だにこの仕事を続けています。
今回の話題はTOEICがいかに転職の役に立ったかですから、私が最初に香港に行くまでの話をしましょう。
もともと中国が好きで働きたかったのが始まりの私ですが、同時に学習塾の講師をやりたかったのがキッカケでもあります。
中国語圏の国で日本人子女対象の塾に就職するため、わざわざ狭き門を選んだのですがそこで引っかかったのは経験。
行き先の国でやろうとしている仕事と同じ経験が最低3年ないと、どんなに会社側が気に入ってくれてもビザがおりないのが最低限のルール。
流石にそんなルールは知らなかった私は、神奈川の塾に就職して経験を積むことにしました。
次のハードルがTOEIC。
海外の塾ではたとえ中国語圏でも中国語のレベルでなく英語の実力、それもTOEICの点数を見られるんですよね。
塾によって点数の要求は違いますが、700点から800点の間が合格ライン。
当時私は英語には興味がありませんでしたが、仕方なくTOEICを受けてみることにしました。
試験日は日曜日で仕事は一応休みでしたが、いきなり出勤になることも多かったので、試験日を確保するのにハラハラしながらの申し込み。
これといったトラブル出勤もなく無事に受けることができ、初めてのTOEICで730点取得。
これって凄いことなんでしょうか?
こうして私は見事700点オーバーを叩きだすことに成功し、実際転職の役に立ちました。
就職後3年に少し満たない頃に再び香港のある学習塾の面接に行き、無事に就職を成し遂げました。
TOEIC700点は中学生に塾で英語を教えながら鍛えた
ありがたいことに神奈川の塾で中学英語を担当させていただけたことが、大きく影響したんだと思います。
外国語大学卒という学歴を見られての配属でしたが、専攻は中国語だったし卒業してからもう4年近く経っていて、その間英語には全く接していません。
大学入試のときは結構な受験用英語力があったはずなのに、神奈川の塾に入社したころにはもうfirst,secondなど序数の言い方すら思い出せず怪しいレベル。
もっとも関係代名詞みたいな難しい文法は覚えていましたが、中1から中3まで各学年に教えるべきことを生徒より一歩二歩先に解いては覚える毎日が続きました。
TOEICを受けようと思ったとき、私が対策として行ったのは模擬問題集を1冊をひたすら解きまくる簡単なスタイルをとりました。
TOEICを開発している、ETSという機関が出している「公式問題集」がベスト。
私は繰り返し解いてかなり使い込みましたよ。
まずは、問題の形式を覚えるためと自分のレベルがどのくらいあるかを知るために、試験と同じ時間をかけてざっと解き答え合わせ。
次に間違った問題を見直し、どうして間違えたのかを徹底的に研究するのがミソ。
たいていの場合、筆記問題は単語を知らないために起こる間違いなんですよね?
文法問題の間違えた問題と読解問題の全部から、知らない単語を徹底的に洗い出し辞書で調べて単語帳に写して覚えました。
全問正解だった読解は飛ばしましたが、だいたい全問正解できないので結局全部になりました。
また、リスニングも弱かったので徹底的に強化合宿。
説明を見るとアクセントが4種類あって、問題によってアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの訛りがあるそうですが、だいたい普段から聞くのが弱い私にとってはどれも聞き取れません。
これもスクリプトを見てわからない単語を調べ、解き終わった問題のCDは家で掃除をするときに聞くことにしました。
何年も後になって、TOEIC取得には文法は中学3年レベルで十分って話を聞きました。
ということは、私は実は公式問題集1冊で済んだわけではなく、中1から中3までの学習用問題集をフル活用していたことになります。
3年教えたので各学年分を3回ずつ解きました。
TOEICで700点取るには公式テキストを繰り返すだけで良い
費用と時間ですか?
費用は前述した「公式問題集」1冊で3,000円。
当時は消費税がまだ5%だったので、今より少し安かったですね。
中1から中3までの問題集を解いたのを対策としてカウントすることにします。
役得でしたが、私は働いていた塾で無料で講師用のテキストを支給されていて、お金に換算すると各学年授業用と宿題用の2冊があり、1冊平均で1000円程度なので、1000円×2冊×3学年で合計6,000円ぐらい。
先ほどの公式問題集と合わせて合計でも9,000円。
コストとしては安いほうですよね?
ちなみに受験料は、個人で受ける場合は5,725円です。
1回の受験で730点に達したので、9.000円に5,725円を足して14725円。
これは、他の資格に比べてもかなりお得なのではないでしょうか?
英語サークル・英語教室を比較してみるのもいいでしょうね。
時間は、中学英語を3年教えたので3年としておきましょう。
ほぼ毎日受験英語に接していましたし、休みの日は一応週休2日ありましたが、年度の後半は日曜日は授業ありで前半でも最初のうちは問題を解かないと授業の準備が間に合わないので解いてばかりいましたから。
また最後の年は休みの日にTOEICの公式問題集も解きまくり。
これで単純計算をしてみましょう。
1日8時間×1年365日×3年=8760時間かけた計算です。
スタート地点は上にも述べたとおり、ある程度の英語力が昔はあったもののほぼ忘れた状態からのスタート。
計算してみて自分でもびっくりです。
かなり多いですよね?
私の場合は職業柄、金銭的にも時間的にもお得ではあったのですが、これから受ける方にもやはり同じやり方を断然お勧めしますね。
文法は中学生用の教材で鍛える。
3回も解く必要はありません、1回でいいです。
そして特に3年生用の教材は発展レベルのを選ぶと、高校生の内容も少し入っていながらわかりやすく読めます。
単語はこれだととんでもなく足りないので、公式問題集で鍛えるといいでしょう。
私は単語リストはあまり好きでないので使わないのですが、リストの好きな人は単語集などを買ってもいいと思います。
鍛えればTOEICの点数は徐々に上がっていく!諦めるな
TOEICは一応2年の有効期限があるのをご存じですか?
ですから受ける際に具体的に使用先が決まっている場合は、使用するタイミングに合わせて受けるのがポイントです。
あまり早く受けると期限が切れてしまいますが、例えばいつかは転職したいが今すぐしたいわけではない方。
そこは早く受けても問題ありません。
海外の学校が留学生のTOEFLの点数を見るのとは違い、たいていの会社ではTOEICは英語力の参考程度に見ます。
つまり、期限が切れていても受け付けてくれるってことです。
提出のときに「〇年〇月に受けたもので、もう3年たっていますが、これでもいいですか?」と聞いておきましょう。
もっとも20年30年も昔だと古すぎですが…というわけで、少しぐらいは期限オーバーでも大丈夫なので受けられるうちに早めに受けておくことをお勧めします。
転職以外にも、取っておけばいろいろ役に立ちます。
私は香港の塾で3年働きましたがその後カナダに留学。
塾を辞めてからカナダに行くまでに少しブランクがあり暇だったので再びTOEICを受けてみたところ、なんとこの時は915点取れてしまいました。
カナダではTESOL(英語教授法)の資格取得のためのクラスに入ったのですが、入るのに口頭試験と筆記試験が必要。
事前には知らなかったのですが、TOEICや他の英語の試験である程度の点数が取れていれば筆記試験が免除になるので、その暇だったって理由で受けた915点を提出。
めでたく筆記試験免除になりました。
カナダでさらに英語に磨きをかけた後、蘇州に来てまた一度TOEICを受けてみたところ、今度は965点。
これも期限が切れてしまいましたが今のところ私の最終の点数。
今は自分で塾を開いているので、この資格は生徒や保護者の方に私の実力を信用してもらうための大事な武器になっています。
言いたいのは、TOEICは持っていると意外なところで役に立ちます。
是非頑張ってください。
TOEICを中学生レベルの英語で鍛え転職に活かせた勉強法
最後に要点をまとめておきます。
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