宅建士の人気は、相変わらず不動ですね?
さほど難しい国家資格でもなく、転職やバイトで威力を発揮するのが人気の秘密。
試験も全部マークシートだから、勉強してなくても、まぐれ受かりなんて事態も起こり得る。
そんな大人気の宅建士ですが、極まれに中々資格を活かしきれない人達もいるようで…。
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宅建は主婦が親戚の家業でパートするために取得した
45歳主婦、パートタイマー、不動産業で経理担当をしていますマキノと申します。
私が取得したのは、宅地建物取引士。
取得した当時はまだ、宅地建物取引主任者でしたけどね。
当時、親戚に不動産業を営む者がおり、取ってほしいとお願いされ勉強するに至りました。
しかし合格した時、親戚も宅建士を取得してしまったため、私は資格を活かす機会はなく別の仕事に就くしかありませんでした。
確かに嫌な思いはしましたが、当時は資格を取って困ることはないし「将来何かの役に立てばいいなぁ」ぐらいの温度の私。
結婚し、出産、育児をする間も働き続けましたが、やはり資格を活かす機会は巡ってきません。
夫が転勤族なため、私は一度転勤してから正社員は諦めざるを得ません。
主に派遣社員として働いていましたが、やはり資格を活かせず仕舞い。
地元を離れ10年が経ちましたが、去年、私と子どものみ地元に戻ってきましたが、夫は単身赴任のため何かと出費も多く働こうと就職活動をしましたが、年齢的に非常に厳しかったですね。
電話で応募した際、年齢を伝えたとたんに断られることもしばしば。
そんな中、ネットでいろいろな求人を見ていて、不動産 宅建事務って文字が目に飛び込んできました。
転勤による引っ越しも多かったので、私の主任者証は失効していましたが、ダメで元々と思い、メールで求人に応募しました。
幸運にも、返信はすぐにきて、いざ面接に。
夫がいない分、ワンオペ育児のため、譲れない条件がいくつかあったのですが、その条件も聞いてもらい、採用されることとなりました。
ずっと不採用が続いていたので、本当に驚きました。ここで初めてこの資格が、実際に役に立ったわけですから。
確かに、時給は低かったですが、宅建手当が3万円もついて、希望の月給になりました。
宅建を取得してパートに活かした主婦も一度は挫折した
初めは働きながら、日本不動産学院に通っていました。
当時、勤めていたのが会計事務所だったため、仕事の内容と資格取得の勉強がまったくリンクせず苦しい思いをしました。
職場から徒歩10分ほどで学校だったので、通学の負担はありませんでしたが授業が終わって21時。
家に帰れば22時生活にすっかり疲れてしまい、勉強を始めて2ヶ月ほどで仕事を辞めてしまいました。
当時の私は、自分は若いし資格を取ればなんとかなるだろうと漠然と考えていました。
仕事を辞めてからは、短期のバイトをしながら学校に通い友だちもできました。
自営業の方、大学生など、自分と同じように時間の融通のつく人たちと一緒に勉強。
お盆前までは、授業のある日に授業前勉強するくらいでしたが、お盆を過ぎてからは、授業のない日でも学校の自習室を利用。
試験の日が近づくにつれ、朝から晩まで10時間ほど勉強しました。私は、一番得点を取らなければいけない宅建業法が苦手でした。
宅建の試験は、4問ありマークシートで答えます。
絶対間違い、きっと間違いと2問まで答えを絞ることはできるのですがどちらが正解かで悩みます。
先生に質問よりは、友だちに聞くことが多かったなぁ。
実際に同じ試験を受ける者同士なので、同じところで悩むことが多かったですね。
通学は大変でしたが、同じ試験に合格する!目標を持った仲間と一緒だったので心強かったです。
宅建を取得するため主婦はパートで20万円必要だった
宅建士の資格取得の通学に20万円程かかりました。
というのも、資格を取って!といってきた親戚にお金を出してもらったので、正直なところ細かい金額まではあまり覚えていません。
宅建手当のあるところ、時給を優遇してくれるところに就職すれば、1年~1年半で確実にペイできます。
勉強時間は、6月から8月中旬までは60時間、8月中旬から試験までは300時間くらい勉強しましたね。
もう自分でもビックリするぐらいですね。
不動産業で働いた経験がなく、専門用語が分からなかったことと、法学部出身ではなかったため、初めに学ぶ民法は特に大変でした。
でも、民法は用語やちょっとしたコツがわかれば、楽しんで学ぶことができました。
私が一番時間がかかったのは、宅建業法です。実は、実務で必要な今でも苦手意識があります。
とにかく覚えることが多いし、不動産の仕組みがわかっていないため、頭の中は「はてな」でいっぱいでした。
法令上の制限は、興味が持てたので頭に入るのが早かったように思います。税その他に関しては、前職が会計事務所だったために理解は早く、サービス問題的なところがありました。
友だち同士で教えあう時、私は教えてもらってばかりでしたが、この分野だけは教えることができました。
宅建は主婦のパートやアルバイトでも威力を発揮する
不動産業で働くなら、この資格は持っておいたほうがいいですね。
実際に、この業界で働いてみて思ったことは、資格の必要な営業職の取得は少ないことです。
仕事量が多いので、勉強時間の確保ができないのだろうと推測しています。
そのため、事務職で持っているとなると、重宝がられます。実務では、お客様の来店する週末は営業職にとって稼ぎどころ。
事務所で重要事項の説明をするのではなく、一人でも多く案内したいところです。そんな時に事務職の宅建士がいれば、うまく仕事が回るわけです。
また、どんな業種でも未経験で仕事に就くのは難しいですが、宅建士の資格があると非常に有利ですね。転職する際も、メチャメチャ有利です。
私自身、諸事情で不動産業に従事したものの、約半年で転職することになりましたが転職先も不動産業でした。
短期間での転職だったので、うまくいくかとても心配でした。
ですが、その心配も嘘のように、面接の翌日に採用の連絡をいただきました。
ほとんどの場合、宅建手当月2万円~3万円だったり、時給を一般の事務の方より割り増ししてくれます。時給が低い場合でも、宅建手当が高額ならお得な時があります。
資格取得に関しては、法学部卒の方は、非常に有利ではないでしょうか?法律を読めとけるのであれば、独学でも資格取得ができるハズです。
コツコツ何度も問題をこなせるタイプの人も、取得しやすい資格ですね。
宅建の試験のいいところは、全部マークシートだから、どうしても答えがわからない時でも、4問の中に必ず答えがあるわけです。
それなりに勉強していたなら、ひょっとするとなんとなく選んだ答えが合っているかもしれないって試験ですから。
国家試験で未だにマークシート、このお得感が消えないうちに取ってみてはいかがですか?
宅地建物取引士は主婦に最適の資格!上手な活かし方
最後に要点をまとめておきます。
- 分野:不動産
- 種類:国家資格
- 勉強:講座・通信・独学
- 合格率:15.6%
- 検定料:7,000円
長い時を経て、宅建士が役に立ったパターンでしたが、失効しているとはいえ、やはり持っているのと持っていないのでは天と地の差があるようですね。
国家資格は、転職に役立つだけでなく、一生ものの資格です。ほんの少しの勇気と努力があれば、超えられる壁です。
是非、チャレンジしてみてくださいね。